批評雑誌『Review House Magazine』、『Vice Magazine』、昔の『BURST』/グローバリゼーションのなかの都市の若者


お八つがてら読んだ、本について少し。

■批評雑誌『Review House Magazine』


もう第三号が出ようとしている批評雑誌「Review House」


その創刊号をいまさら読みなおした。
nhhmbaseのインタビューと詩人佐藤雄一の記事を求めて。


色々他の記事も読んでいたら
ものすごおーーーーーーーーーく
校正したくなった。この箇所直したいとむらむらした。
アメリカの美術大学における韓国人留学生の増加について」の記事など特に。


そう思う雑誌ってあまりよくなさそう、だがしかし、青木淳悟って作家に対するインタビュー記事は面白かった。
青木淳悟に対して、インタビュアーはその作中の文章をとりだして「ここはメタ視点がでちゃってますよね」なんて聴き、
「あーそこ削ろうか迷ったんですよ」「ちゃんとチェックされてるなー」なんて返す青木淳悟
通常、いまある文芸誌でこんなこと聴かないだろうし、
通常、純文作家は(添削のような)こんな事聞かれるのいやがるだろう!
だがReview Houseでは可能。

Review House Magazine
http://www.reviewhousemag.com/magazine/
「ブロググビグビ」-Review House編集長 伊藤亜紗(いとう・あさ)
http://assaito.blogzine.jp/

■Vice Magazine


「いま一番たのしみにしてる雑誌」は、私はここ数年Vice Magazineで固定されているが。
最近のVice Magazineのweb、佐川君の記事つまらなかった、Vice口調が裏目か?いや、そうじゃない…

「WHO'S HUNGRY? カニバリスト佐川一政とのインタビュー」
INTERVIEW AND PHOTOS BY TOMOKAZU KOSUGA
http://www.viceland.com/jp/v5n6/htdocs/whos-hungry-502.php?country=jp


佐川君事件、「フランス人の級友の女性を射殺し食した」、その事細かな描写は一応の興味をそそるが、
それって「私が読んでたVice」の視点だったかな。
その描写は日本ローカルな(1980年代アングラ好きみたいな)雑誌にまかせておけばいいんじゃないか、と個人的には思う。


Viceが佐川君の存在を読み直した感じが全くしない…(もしあるとしたら口調)


この記事はViceの"Japan"の記事のようだが、Viceに期待してるだけに残念だった。
だがViceに書いて欲しいものとなると確かに難しい。(北米中心の)グローバリゼーションのなかの都市の若者のクール、かな。


たとえばわたしは昔のBURST好きだったけど、昔のBURSTで載っていた記事と、Vice Magazineで載っていて嬉しい記事は違う そんな感じ?大分違う?ハイプじゃない感じと連想して思い出したんだが。

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viceで好きな記事適当に:
「FUCK BUTTONS - VICEオススメのカワイイ系A to Z」http://www.viceland.com/jp/v1n2/htdocs/fck.php
「Viceland - ENOUGH ALREADY!(スラングは終わった) 」http://www.viceland.com/jp/v3n10/htdocs/stoop.php
「Sittin’ on Top of the World!(生と死、そしてイッカクの尻尾:グリーンランドから)」http://www.viceland.com/jp/v4n2/htdocs/sit.php